顧客概要
台湾を代表する亜鉛メッキ鋼板のメーカーで、1973年に日本と台湾の合弁として設立されました。本社は高雄にあり、主に酸洗コイル、冷間圧延コイル、亜鉛メッキコイル、アルミ亜鉛塗装コイルを生産しています。製品は、建材、家電、輸送機器、情報機器など、幅広い産業分野で活用されています。

顧客の課題
設備の老朽化に伴い、生産ラインは以下の課題に直面していました。

  • 故障記録の問題:

センサーが信号干渉、過熱、過電圧等により異常を検知すると生産ラインが停止しますが、従来使用されていた商用SCADAシステムではサイクルタイムが50ミリ秒以上であったため、異常発生の記録頻度が不足し、重要な異常データを記録できないことがある。また、複数のアラームが重なって発報されることで、発生の順序が把握できず、根本原因の特定が困難でした。

  • 非計画停止による損失:

停止の根本原因(Root Cause)を把握できないことから、技術者による問題の改善が進まず、生産損失が継続的に発生していました。


目標
顧客は設備更新を通じて、次の目標を実現したいと考えていました。

  • システムの精度を向上させ、異常イベントの発生時刻と順序を正確に記録。
  • 異常の根本原因を迅速に特定し、計画外停止による生産影響を最小限に抑える。
  • 生産ラインの最適化を進め、効率と全体の生産能力を向上させる。

ソリューションと技術ハイライト
顧客のニーズに対応するため、安華はまず現行の生産ラインの状況を綿密に分析し、課題の本質を評価しました。さらに、製造を停止することなく設備のアップグレードを実施する方式を採用することで、生産の継続性を確保し、ダウンタイムによる損失を最小限に抑えました
提供された主なソリューションは以下の通りです。

  • 安川 Ethernet 通信モジュール CP218: 高速通信によりデータ収集を強化、サイクルタイム10ミリ秒。
  • IBA データ収集ソフトウェア: CP218と組み合わせて異常イベントを漏れなく記録。発生時間と順序を正確に把握できることで、根本原因の迅速な特定と対策に貢献。

成果

  • これまで異常原因の特定に2~3時間を要していたところ、導入後は数分で原因の特定が可能となり、問題解決の効率が大幅に向上。
  • 生産ラインの最適化 – 異常データの正確な分析を通じて生産ラインを調整・改善し、全体の生産効率と生産能力が大きく向上。

顧客からの評価
工場運営責任者邱部長のコメント:
「安華のシステムは、異常の発生順を正確に把握でき、問題を迅速に解決することで、生産ラインの稼働率が大きく向上しました。操作性も高く、ユーザー自身が必要に応じて監視ポイントを追加・変更できるため、他社製品のように停止しなければならないといった制約もありません。さらに、操作手順はサンプリング時間(高速/低速)を分けて記録することで、標準化された操作手順を確立し、オペレーションを簡素化することができました。」